火山

「噴火は止まったけれど…」西之島は元気です 海上保安庁

 今年4月に再噴火した小笠原諸島の西之島について、海上保安庁が先週14日に上空から観測したところ、噴火は起きていなかったが、火口の内壁から白い噴気が立ち上るのを確認した。島周辺の海面は海水の色が変わっており、「今後も噴火活動が再開する」可能性があるという。

 

 西之島は今年4月20日、約1年半の休止期間を破って、噴火活動を再開。国土地理院は昨年10月の休止期間中に上陸して測量を行い、噴火前の9倍以上に拡大した島の新しい地図を25年ぶりに更新した。

 

 しかし、活動が再開して3カ月余りすぎた8月2日の観測を最後に新たな噴火活動は確認されておらず、西之島の面積は、東京ディズニーリゾートがすっぽりおさまっても余裕がある2.96㎢に成長した。

 

 今月14日に海保が上空から20分間にわたって観測した結果、噴火は起きなかったが、火砕丘中央の火口壁の内側からは噴気が数メートル上空に上昇し、沿岸の海面の色が薄い黄緑色に変色していたと言う。

 

 西之島や伊豆諸島の三宅島のような海底火山は、観測機器を設置することが技術的に難しく、連続観測を行なっているところはほとんどないが、火口直上の海面の変色をとらえることが、活動状況を知るひとつの目安とされる。

 

 このため、火山噴火予知連絡会では「4月の再噴火の経緯を踏まえると今後も再開する可能性がある」としており、海保では引き続き付近を航行する船舶への警戒を続けている。

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