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まるで舌!鮮やかピンクのベロ状生物 切り刻まれてものたうち回る(動画)

 この鮮やかなピンク色をしたリボンかベーコンのような生き物は、YouTube上に公開されてから半年すぎた今も、繰り返し再生回数を増やし続けているヒモムシの一種だ。

 

 ヒモムシは、その名の通り平べったいヒモ状の生き物で、英語では「リボンワーム」と呼ばれる。1000以上の種類が存在し、そのほとんどは浅瀬の岩場から4000メートルの深海まで、海の中で生息しているが、湿った土壌や淡水に生きる種には雌雄同体も見られる。

 

 体長は数ミリから数十センチ程度だとされるが、英国でかつて発見されたヒモムシは30メートルという記録もある。動画では人間の舌のように鮮やかなピンク色をしているが、2015年に台湾沿岸で漁網にかかったものは、ペンキをかぶったような緑色だった。

 

 自然界ではこんなに目立つ色は捕食者に見つかりやすいと思われるが、動画のヒモムシもまた、本来は1匹の個体で、何らかの原因でバラバラになったもの。

 

 カナダ・トロントの国立オンタリオ博物館で無脊椎動物を研究しているセバスチャン・クヴィスト博士によると、ヒモムシは外敵から触れられて、多大なストレスを受けると、自ら体を切断し、バラバラになったそれぞれの部分がもがき続ける傾向があると指摘。特に、海中で暮らすヒモムシの場合は、陸地に上がると水圧の変化に耐えられず、10分もすれば死んでしまうと言う。

 

 

 

 一部のヒモムシの中には、体の一部を失っても、トカゲの尻尾やプラナリアのように再生能力があると考える研究者がいる一方、クヴィスト博士は「過去にそういった観察記録はない」と否定し、動画のヒモムシは頭部が見当たらないことから、おそらく捕食者に食われたものと推測している。

 

 ヒモムシは体の下側に口があり、後端に肛門があるが、どちらが前か後ろか判断するのは非常に難しい。しかし前端には、管状の吻(ふん)を内蔵しており、これを伸び縮みさせて獲物に巻きつけて捕食する生態だ。動画では元気に動き回っているように見えるが、まさに断末魔の叫びをとらえたものだ。

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