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白いワニ 観光船が川で発見「真珠ちゃんと命名」豪州

 その昔、多忙を極める日本人漫画家が、原稿の遅れを「白いワニが現れた」とうそぶいた都市伝説があるが、オーストラリア北部の川では今月、ホンモノの白いワニが目撃される事件があった。

 

 白いワニを発見したのは、豪州最北端ダーウィンの郊外を流れるアデレード川を拠点に、野生のワニが生息する川をボートで巡るツアーを企画している「ジャンピング・クロコダイル・ツアー」に参加した乗組員と観光客だ。

 

 この風変わりなツアーは、ガイドがボートのへりから、釣竿のような棒の先につけた生肉を川に向かってぶら下げると、川底に潜むワニがエサをめがけてジャンプし、観客が迫力ある捕食シーンを楽しむというもの。

 

 日本人旅行者にも人気のツアーだが、ガイドはほとんどのワニを識別していて、それぞれに「ジェシー」とか「ジョン」などの愛称をつけているという。

 

 しかし今月19日に見つかったワニは、これまでに見たことがない真っ白な体に黒い斑点がついており、ボートのガイドは「オスがたくさんいる付近を目指して泳いで行った。繁殖相手を探すメスだろう」と推測し、「パール(真珠)」と名付けた。

 

 地元の野生動物保護団体によると、ワニのような爬虫類で色素異常が見つかるのは非常に珍しく、たいていの場合は、成長する前に生存競争で自然淘汰される運命にある。

 

 チャールズ・ダーウィン大学の生物学者アダム・ブリトン氏によると、ワニは卵の時期に巣の温度が高すぎると、細胞分裂の異常や突然変異を引き起こす可能性があると指摘している。

 

 アデレード川にはかつて、黒い体に頭部のみ白いオスの「マイケル」が生息していて、2014年に57歳の漁師を襲った際に射殺されてしまった。このため、同団体は「パールはマイケルの遺伝子を継承しているのではないか?」と考えているという。

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