環境

南極オゾンホール 1988年以来最少「成層圏の気温が影響」気象庁

 

 南極上空のオゾンホールが、1988年以来、最も小さくなったと気象庁が1日発表した。温暖化の影響で成層圏の温度が高い状態を維持したため、大気中のオゾン量が安定し、オゾン層破壊の進行を抑えたためだと言う。

 

 気象庁は米航空宇宙局(NASA)の衛星観測データを解析した結果、2017年の南極オゾンホールは例年同様、8月ごろに出現し、11月19日に例年より早く消滅した。今年の最大面積は、9月11日に記録した1878万㎢で、これは南極大陸の約1.4倍に相当する。

 

 地上から約10〜50キロ上空の成層圏に存在するオゾン層は、太陽からの有害な紫外線を吸収し、地上の生態系を保護する役割を果たしている。

 

 南極のオゾンホールは、 2015年には2780万㎢と過去5年で最大規模に達したが、今年は成層圏の気温が8月中旬以降、かなり高いままで推移。このため、オゾン層の破壊を引き起こす、硝酸や水蒸気などの粒子が集まった「極域成層圏雲」と言う雲が例年より発達せずに、オゾン層の破壊が最小限にとどまり、29年ぶりに最少となったのが原因だと考えられている。

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