歴史

防災歳時記8月3日松代群発地震と地震予知

 今から48年前、1965年(昭和40年)の今日8月3日に、長野県長野市(旧松代町)付近で、群発地震が始まった。

 

 松代群発地震。

 

 世界でも稀なその群発地震は、それから約5年半も続き、有感地震の数は6万回を超え、無感地震も含めると5年半の間に、その回数は約71万回。群発地震すべてのエネルギーはM6.4に匹敵する。

 

 最も有感地震が多かった日は、1日に585回も発生した。

 

 東日本大震災の後、特に高層マンションに住んでいる方は、その後しばらくの間、余震があってもなくても、いつも家がゆらゆら揺れている感覚に襲われた記憶はないだろうか?

 

 松代群発地震の場合は、本当に有感地震が5年半もの間続いたのだから、尋常じゃない。

 

 地震による死者は出なかったが、住民にノイローゼになる人が続出した。

 

 気象庁精密地震観測室のページをご覧になると、当時の地震の際に発生した地鳴り音を聞くことができる。

 

 そんなものが毎日5年半も続いたら、生きた心地もしない。ノイローゼになるのも当然だ。

 しかし唯一、この松代群発地震のメリットとも言うべきものがあった。

 

 地震研究にとって大きな壁は、当たり前だが「地震はいつ、どこで起きるか分からない」ということ。

 

 だが、松代群発地震では、5年半もの長きにわたって同じ場所で毎日のように有感地震が観測できる。

 

 これは日本の地震研究を大きく前に進ませる要因となった。

 

 地震にともなう「発光現象」などの珍しい現象も確認された。

 

 そして最近よく話題にのぼる「地震予知」の研究も進み、松代群発地震が始まってから3年後の1968年(昭和43年)に地震予知連絡会が発足する。

 

 日本の地震学に大きな進歩をもたらした土地「旧松代町」の地下に横たわる「旧松代大本営」。

 

 現在そこには、気象庁 松代地震センター 精密地震観測室があり、24時間365日休むことなく全世界の地震を静かにウォッチしている。

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