環境

2018年花粉量の予測比べ「花芽の出来は?」環境省に聞いてみる

 年が明けると、早くも気になるのが、花粉の飛散量。日本気象協会と民間の情報会社ウェザーニューズは、それぞれ2018年春に予測される花粉の飛散量を発表したが、両者の間でほぼ逆の予想結果となった。

 

 まず、12月7日に気象協会が発表した最新の予測によると、各地のスギ花粉の飛散開始時期は例年並みながらも、前シーズンと比較した飛散量を見ると、東北から関東甲信、四国地方までの広い範囲では、1.5倍以上も上回る見込みで、北陸から東海、近畿地方でもやや多くなるという。

 

 一方、10月3日にいち早く発表したウェザーニューズ社は、前年比で関東北部や静岡県、三重県では50%未満と、気象協会の予測とは正反対の結果となっている。

 

 気象協会が予測を始めたのは1990年、ウェザーニューズも独自に花粉観測機を開発するなど、いずれも予測には信頼がおける機関だが、どうしてこれほど顕著な違いが起きたのか?

 

 2社がそれぞれに作成した花粉の飛散予想を前年比で色分けした地図を見ると、凡例の基準となる数字には違いがあるものの、多いほど赤く、少ないほど青いという表現は似ている。ここでは関東エリアを例にあげるが、気象協会が前年よりも「多い」と予測しているのに対し、ウェザーニューズは「少ない」としているところが多い。

 

 この相違について、ウェザーニューズ社は「前年の夏の天候に対する見方が異なるから」と説明している。

 

 環境省によると、前の年の夏の気象条件に大きく影響を受けるスギ花粉は、夏の日照時間が長く気温が高い場合は、雄花が増えて花粉の量も多くなる。また、花粉飛散量が少ない年の翌年は、雄花が増えるという傾向があるという。

 

 つまり、花粉の量が多いと予測した気象協会は、2017年の夏を「全国的に晴れて暑かった」と分析しており、ウェザーニューズ社は「東日本や東北太平洋側で天候不良が続いた」と見ているわけだ。

 

 そこで、毎年10月末から12月にかけて、林野庁と共同でスギの花芽調査を行なっている環境省に実態を確認したところ、意外な事実が明らかになった。

 

 焦点となる関東地方では、東京、神奈川、千葉では花芽の量が前年の2倍を超えた一方、埼玉や群馬、茨城、栃木では前年並みとなった。東北地方では、山形県では前年比2倍を超えたが、それ以外では1.2倍程度にとどまった。

 

 前シーズンの飛散量がかなり多かった西日本に目を向けると、2社ともに「やや少ない」と予測していた大阪府で前年比2.6倍と突出して多くなるなど、地方ごとというよりも、都府県によってかなりばらつきが目立つ結果となったという。

 

 花粉シーズンが本格化するまで、あとひと月あまり。それまでさまざまな機関が新たな予測を更新するものと予想されるが、1月のうちから早めの対策が必要だ。

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