気象

美しい!虹色にゆらめく真珠雲 北欧の空で輝く フィンランド

 

 今年も残すところあとわずか。穏やかに新しい年を迎えたいものだが、そんな折、北欧フィンランドとノルウェーから、心をざわつかせるニュースが届いた。ノルウェーの画家ムンクの「叫び」を彷彿とさせる不思議な空の写真だ。

 

 まずは、今月24日のクリスマスイブの夜、フィンランドの首都ヘルシンキで撮られたこの写真。オーロラとは明らかに違うピンクやオレンジ色にモヤモヤ輝く不思議な光だ。

 

 雨上がりにアスファルトにこぼれたオイル漏れのような虹色の雲の正体は、「真珠母雲(しんじゅぼぐも)」。北極圏や南極など高緯度で冬によく見られる現象で、高度20〜30キロ付近の成層圏にできる。

 

 氷点下70〜80℃にもなる極地の成層圏上空では、大気中の化学物質が紫外線で分解されて、塩素原子などになり、オゾン層を破壊。その後、成層圏の下層に運ばれて、塩化水素や硝酸塩に変化した際に、氷の粒となって、真珠母雲を形成するというメカニズムだ。

 

 真珠をつくる母貝(アコヤ貝)のように、光を反射て色とりどりに見えることからロマンティックな名前がつけられたのだが、オゾン層の破壊に深く関連しているとして学術的な研究対象となっている。

 

 そんな視点から見ると、「キレイだなあ」とばかり言っていられないが、もう一点、隣国ノルウェー北部のクバル島でも今月20日、見事な真珠母雲が出現。飛行機のシルエットが重なって、ユニークな写真となっている。

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