食中毒

レタスでO-157? 米国とカナダで60人近く集団感染 2人死亡

 日本国内ではレタスや白菜などの葉物野菜の高騰が続いているが、米国とカナダではロメインレタスが原因とみられる腸管出血性大腸菌O-157の感染者が急増しており、ふたりが死亡した。

 

 米疾病予防管理センター(CDC)は昨年12月28日、カリフォルニア州やコネチカット州など全米13州で17人がO-157に感染し、5人が入院、そのうちひとりが死亡したと発表した。隣のカナダ公衆衛生局も同日、オンタリオ州やケベック州など東部の5州で41人が発症し、ひとりが死亡したと明らかにしている。

 

 カナダ公衆衛生局によると、感染が相次いで報告されるようになったのは11月半ばから12月8日ごろ。患者からの聞き取り調査をした結果、いずれも発症前に、食料品店、レストランやファストフードチェーン店で購入したロメインレタスのサラダを食べていることが判明したという。

 

 カナダの食品検査機関(CFIA)と公衆衛生局は、このロメインレタスの出荷元を特定し、大腸菌が検出されるかどうか試験を急いでいるというが、現時点で汚染源は見つかっていない。米国でもカナダからの情報を受けて、カナダ産ロメインレタスのリスクについて公表しているが、「米国内での感染原因がロメインレタスだと断定するには、疫学的証拠が不十分だ」としている。

 

 消費者レポートによると、米国では2006年、2011年、2013年にもサラダが原因のO-157集団感染が問題になっており、家畜の糞便で汚染された生野菜を食べることが感染を引き起こしやすいと指摘されている。

 

 ノースカロライナ州立大学で食品衛生を研究するベンジャミン・チャップマン准教授は、「ロメインレタスを避けるだけでは十分じゃないかもしれない。同じ病原菌を持った異なる食物が原因だった場合、感染がさらに拡大する可能性がある」と警告して、米国内で発生したO-157のゲノム解析を急ぐよう進言している。

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