医療技術

体内に「13cmのメス」X線検査で発見 「研修医が手術を…」米国

 米北東部コネチカット州に住む61歳の退役軍人の体内に、4年前に受けた手術で使われたメスが残っているのが検査で判明し、病院を相手取って訴訟問題に発展した。

 

 米国の公共メディア「npr」などの報道によると、元陸軍兵士のグレンフォード・ターナー氏(61歳)は2017年3月にMRI検査を受けた際に、メスの存在が明らかになった。MRI検査は、磁気を利用して体内を撮影するため、メスが反応してお腹の中で動き回り、激痛を引き起こしたのだ。

 

 代理人を務めるジョエル・ファクストン弁護士によると、ターナー氏は2013年、VAコネチカット・ヘルスケア・システムという退役軍人と家族を対象とした病院で、前立腺の切除手術を受けており、直後から腹部に原因不明の痛みを訴えていたが、病院では調べてくれなかったという。

 

 ターナー氏は別の病院でメスを取り除く手術を行ったが、持ち手を含めた長さは約13センチ。そこで昨年6月、退役軍人病院に対して行政訴訟を行なった。訴状は受理されたものの、行政側はターナー氏の主張を調査する人員がいないという理由で、一向に進展する気配が見られないため、今回の連邦訴訟に踏み切ったという。

 

 訴状によると、2013年の前立腺手術は研修医が行なったもので、このまま放置していたら、腸を突き破って、ほかの内臓も傷つけていた可能性があるという。

 

「本当にショッキングです。膀胱と直腸の間に4年間放置されたまま、暮らしていたのですから」とファクストン弁護士。ターナー氏は病院側に100万ドル(約1億1136万円)の賠償金を請求しているが、判決が下されるまで最低でも3年はかかる見通しだという。

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