環境

奄美沿岸に油が漂着 沈没タンカーが原因か?政府が対応協議

 鹿児島県の奄美大島周辺の海で、黒い油の漂着が多数確認されており、政府は2日、官邸に情報連絡室を設置し、対応の協議を始めた。先月14日に奄美大島沖で沈没したタンカー事故との関連性が疑われている。

 

 菅義偉官房長官は2日午後の会見で、奄美大島からトカラ列島の宝島周辺にかけて、沿岸に黒っぽい油の漂着が確認されたと発表。関係省庁で対応を協議し、海上保安庁の機動防除隊を現地に派遣して、除去作業を進めるとともに、油のサンプルを採取してタンカー事故との関連性を調査することを指示した。

 

 事故は先月6日、東シナ海の上海沖で、イラン政府が所有するパナマ船籍の石油タンカー「サーンチー号」が、香港船籍の貨物船と衝突したもので、衝突直後に出火したサーンチー号は1週間燃えながら漂流し、先月14日、奄美大島の300キロ沖合で沈没した。

 

 この事故で、乗組員のイラン人とバングラデシュ人32人が全員死亡したとみられ、積載していた「コンデンセート」と呼ばれる揮発性の油が大量に流出。さらに沈没したサーンチー号のタンク内には2000トンの重油が残っているという試算もあり、海の生態系や漁業への影響が懸念されている。

 

 菅官房長官は会見で「中国や関係国と緊密に連携しながら、海洋汚染の危険性についても早急に対応を検討していく」と述べた。

 あなたにオススメの記事