気象

噴火?宇宙飛行士も間違えそう ニョキニョキ上昇する煙突雲の正体は?

 

 高度400キロ上空をものすごい速さで周回中の国際宇宙ステーション(ISS)にいる宇宙飛行士が、思わずシャッターを押してしまったこの写真。火山の噴火にしては、下から上まで太さが均一で、不自然だなあと思いませんか?

 

 カリブ海に浮かぶバハマ諸島アンドロス島上空でとらえられた中世の塔のような白い物体の正体は、その名のとおり「塔状雲」。

 

 雷など大気の状態が不安定なときにできる雲で、この雲が出現すると温められた空気が上昇気流で運ばれて上空で冷やされて水の粒となり、数時間後には大雨が降るおそれがあるという。

 

 積乱雲と似ているが、世界気象機関が発行している『国際雲図(うんず)帳(International Cloud Atlas)』によれば、このタイプの雲は「高積雲」とか「層積雲」などに分類される。

 

 米大気研究センターの気象学者マーガレット・リモーネ氏によると、写真が撮られたのは2016年7月19日。この日、アンドロス島上空に吹いていた風はそれほど強くなかったことから、塔状雲は垂直に上昇し、この一部分だけに雨が降っていたものと考えられるという。

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