火山

草津白根山「マグマ噴火へ移行する兆候なし」噴火は3カ所と推定 予知連

 先月23日に噴火した草津白根山の本白根山について、気象庁の火山噴火予知連絡会は14日の検討会で「現時点ではマグマ噴火に移行する兆候は認められないが、当面は噴火が発生する可能性を否定できない」という見解を発表した。

 

 群馬県草津市と嬬恋村にまたがる本白根山は、先月23日午前10時2分ごろに噴火が発生。噴火した場所はこれまで、鏡池北側の火砕丘に新たにできた火口列とその西側の火口だと考えられてきたが、今回の検討会で、鏡池の底にある火口列も加わり、3カ所だと推定された。

 

 このときの噴火に伴って噴出した火山灰などは、推定3〜5万トンと見積もられており、先月23日以降、火口からは時折ごく弱い噴気が確認されている。

 

 噴火直後には600回以上相次いだ火山性地震は、翌24日以降に減少したものの、その後も噴火前よりはやや多い状態が続いている。また噴火直前から8分間にわたって観測された火山性微動は、25日まで確認されていたが、その後は落ち着いている。

 

 GPS衛星を使った地殻変動の観測でも、噴火時に本白根山の北側が隆起し、その後の数分間で沈降する動きがとらえられたが、マグマの動きを示す特段の変化は観測されておらず、検討会では、溶岩が流出するマグマ噴火に移行する兆候は現時点では認められないと結論づけた。

 

 しかし、当面は1月23日と同様の水蒸気噴火が起こる可能性は残っていることから、今後も引き続き噴火警戒レベル「3」の「入山規制」を維持し、噴石や火山灰の飛散に警戒・注意するよう呼びかけている。

 

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