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「私18歳」突然たてがみが生え始めたメスライオン 動物園が困惑

 米中部のオクラホマシティ動物園では、18歳のメスライオンに突然たてがみが生え始め、原因を解明しようと獣医や動物学者が困惑している。

 

 このライオンは、1999年にオクラホマシティ動物園で生まれたブリジット。獣医師のグレッチェン・コールさんが異変に気付いたのは昨年下旬。飼育員に聞き取り調査した結果、両耳の下からあごにかけてたてがみが伸び始めたのは、昨年3月ごろだと判明。

 

 コール医師は、ホルモンレベルに異常が起きている疑いがあるとみて、採血検査を行うことを決めた。しかしこの採血が一苦労。今後も定期的に検査を行う必要があるため、まずは麻酔をせずに尻尾に注射針を挿せるようになるため、トレーニングが必要だったという。

 

 晴れて今月20日に1回目の採血を終えたブリジット。同じ母親から同時に生まれた妹のティアの血液と比較することで、男性ホルモンの一種テストステロンの分泌量が増えているかどうかを調べるという。

 

 ライオンのたてがみは、健康なオスならば、テストステロン値が高くなる1歳くらいから伸び始めるが、メスでは非常に稀な現象だ。

 

 動物学者によれば、2011年には南アフリカの国立動物園が飼育していた13歳の「エマ」にたてがみが生えた例が報告されている。検査の結果、エマには卵巣異常があり、テストステロンの分泌量が非常に高いことが判明。治療したところ、たてがみが生えなくなったという。

 

 またボツワナでは2014年、たてがみを持つ野生のメス5頭の群れが発見されており、ほかのメスに対してオスのように交尾体勢をとったり、マーキングやオス特有の唸り声をあげるなどといった奇妙な行動が確認されている。

 

 米バージニア工科大学の研究者によると、たてがみがあるメスは生殖能力が低く、不妊の可能性が高いと言われるが、ブリジットは2007年に出産した経験があるという。このため、オクラホマシティ動物園では、「ライオンの平均寿命が16.9年だということを考えると、ブリジットは加齢が原因でホルモンの調節機能に問題が起こっているのかもしれない」と述べて、検査結果を待っている。

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