宇宙

世界最大!ロケットを空輸するWボディ飛行機 最高時速更新(動画)

 ロケットや人工衛星を搭載し、空中発射を目指す航空機が今月25日、米カリフォルニア州の滑走路で試運転を行い、最高時速を更新した。サッカー場より長い翼が、ふたつの機体をつなげる世界最大の航空機だ。

 

 この飛行機は、米マイクロソフトの共同創業者ポール・アレン氏が設立したストラトローンチ・システムズが開発を進めており、昨年5月、試験機が初めて格納庫から姿を現し、公開された。

 

 機体をつなぐ翼の長さはサッカー場よりも長い117メートルで、機体全長は76メートル。地上からの尾翼までの高さは、4階建てのビルを上回る15メートルと何から何まで桁外れにでかく、史上最大だ。

 

 開発目的はロケットや衛星の空中発射。現在、ロケットは地上の発射台から打ち上げを行っているが、これには大規模な施設や推進力を生み出す大量の燃料を必要とするうえ、当日の天候条件にも左右される。

 

 そこでストラトローンチ・システムズ社は、国際宇宙ステーションへの物資輸送を行なっているオービタル・サイエンシズ社などと共同で、ロケットを空中に運ぶための巨大飛行機の開発を進めてきたのだ。

 

 肝心のロケットは、オービタル社が開発中だが、一足先に試験機が完成したW飛行機は、ロケットや燃料を含めると総重量は600トン近くになる。エンジンは6機のボーイング747のものを利用し、高度1万1000メートル上空までロケットを輸送する。

 

 

 昨年9月のエンジン噴射試験を経て、12月には初めて滑走路デビュー。このときの最高時速は64キロだったが、今月25日には10キロ近く更新して74キロに達した。性能改善が順調に進めば、10年後には実用化される見通しだ。

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