外交

慰安婦問題「加害者の日本人が終わったと言うな」文在寅大統領が演説

 韓国の文在寅大統領は1日、独立運動の記念式典で演説し、「慰安婦問題は解決していない。加害者である日本人が“終わった”と言ってはならない」と述べて、2015年の日韓合で解決済みだとする日本政府の姿勢を批判した。菅義偉官房長官は会見で、「絶対に受け入れられない」として外交ルートを通じて厳重に抗議したことを明らかにした。

 

 文大統領は1日、日本統治時代の1919年に起こった朝鮮独立運動(三・一運動)の99周年を記念する式典に参加し、演説を行った。

 

 演説で大統領は、「独島(日本名:竹島)は、日本が朝鮮半島を侵略した過程で最初に支配された土地で、韓国固有の領土だ。日本がその事実を否定することは、帝国主義による侵略に対する反省を拒否していることに他ならない」と強調したうえで、違反婦問題についても言及。

 

「加害者である日本が“終わった”と言ってはならない。戦争の時期に行われた犯罪行為は“終わった”という言葉で上書きされない」として、「不幸な歴史であるほど、その歴史から学ぶべきだ」と日本政府の姿勢を批判した。

 

 一方で、「日本政府に特別な対応は求めないが、隣国として、心からの反省と和解のために、未来に進むことを願うだけだ」と新たに具体的な要求をするつもりがない考えを示した。

 

 菅官房長官は午前中の会見で「2015年の日韓合意は、米国や国連事務総長など国際社会に高く評価されており、まったく受け入れられない。日本としては合意にもとづいてやるべきことはすべてやっている。あとは韓国が約束を履行すべきだ」と述べて、外交ルートを通じて厳重に抗議したことを明らかにした。

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