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最強生物クマムシの新種 山形県のアパート駐車場で発見!慶應大(動画)

 極端な乾燥や低温環境でも仮死状態となって生き抜く世界最強生物クマムシの新種が、山形県鶴岡市内の駐車場で見つかったと、慶應義塾大学の荒川和博准教授が明らかにした。

 

 体長1ミリ以下のクマムシは、『風の谷のナウシカ』の“王蟲”を彷彿とさせる見た目だが、南極のような極寒の環境で30年以上にわたってさらされていても蘇生したり、放射線が行き交う真空の宇宙空間にも耐えられる世界最強の生物として知られるが、その実態の歴史は謎に満ちた部分が多い。

 

 慶應大の荒川准教授は、勤務先の先端生命科学研究所がある山形県鶴岡市近くの住まいがあるアパートの駐車場に生えた苔から、新種のクマムシを発見した。

 

 18世紀に初めて発見されたクマムシは、現在世界中で約1200種類が確認されており、日本でもこれまで167種の存在が知られているが、このうち新種は26種と少ない。

 

 荒川准教授が発見したクマムシは、体表を覆うクチクラという角皮にある孔が小さく、3対の前足の出っぱりや卵の表面の突起の形状や遺伝子情報の解析から、未発見の新種だと判明したことから、庄内地方の名前を取って、和名「ショウナイチョウメイムシ(ラテン名:Macrobiotus shonaicus)」と命名し、今月1日、米科学誌『PLOS ONE』で発表した。

 

 

 従来のクマムシ研究は、メスが単独で子供を作る単為生殖のヤマクマムシ科を対象にしたものがほとんどだったが、「ショウナイチョウメイムシ」には雌雄が存在するため、生殖の実態解明が進むと期待されている。

 

 荒川准教授は「あまりにも身近な場所での発見に驚きましたが、庄内の豊かな生態系の良い例なのでしょう。この新種の研究が世界に広まっていくことを願っています」と話している。

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