外交

金正恩委員長 韓国特使と会談「満足な合意」の中身とは?

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は5日午後、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の特使団と首都平壌で面会し、晩餐会と合わせて4時間あまり会談を行った。菅義偉官房長官は6日午前の会見で、「北朝鮮との過去の対話が、北朝鮮の非核化につながっていないという教訓を十分に踏まえて対応すべきだ」とコメントした。

 

 金正恩氏が韓国政府の当局者と会談するのは、2011年に事実上の最高指導者となって以来、今回が初めて。会談に参加したのは平昌五輪の開会式にも特使として訪韓した金委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第一副部長のほか、金英哲党副委員長兼統一戦線部長ら。

 

 訪朝団は昨夜6時ごろから会談し、晩餐会を共にした。朝鮮労働党の機関紙『労働新聞』によると、韓国側が五輪への北朝鮮代表団の派遣について感謝の言葉を述べると、金委員長は「血を分けた同胞として助け合うのは当然のことだ」と述べて、今回の冬季五輪大会が、民族の気概を対外的に示し、北と南が和解し、団結力を高めるための非常に良い契機となったと話したという。

 

 会談の内容は詳しくは明らかにされていないが、金委員長は特師団から手渡された文大統領の親書を受け取り、韓国側の考えについて意見交換を行った結果、「満足な合意」に達したと労働新聞が報じている。

 

 さらに、金委員長は「朝鮮半島の軍事的緊張を緩和し、北と南で会談を重ね、2国間での交流を活性化していく」として、南北首脳会談を提案。

 

 菅官房長官は6日午前中の会見で「韓国側からの説明はまだ受けていない」としながらも、過去に行ってきた北朝鮮への働きかけが非核化につながっていないと述べて、「対話のための対話では意味がない。北朝鮮に対しては、完全で検証可能、不可逆的な方法で核ミサイル開発を放棄することをコミット(約束)し、それに向けて具体的な行動を示すよう働きかけていくことが極めて大事だ」と強調した。

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