火山

「爆発5分前」隆起する溶岩ドームに大接近!東大・火山学者「まるで甘食」

 新燃岳は12日にも爆発的噴火があり、火口から大きな岩が1200メートルほど飛び散るようすが確認された。噴煙は上空3200メートルまでのぼり、溶岩流は前日よりも約6メートル流下した。警戒範囲が4キロに広がった10日、東京大学の火山学者は爆発的噴火が発生する5分前の火口のようすをとらえた画像を公開した。

 

 この画像は、東大地震研究所火山噴火予知研究センターの中田節也教授が、爆発的噴火が5回発生した今月10日午前10時過ぎにヘリコプターからとらえたもの。

 

 新燃岳の山頂火口内では、今月7日以降、地表に押し出された溶岩が拡大を始め、ドーム状に隆起を続け、8日夜半までに火口内をほぼ埋め尽くした。溶岩ドームの拡大は地球観測衛星だいち2号のレーダーで正確にとらえられており、溶岩供給が停止したものと考えられる9日午後、成長をほぼ止めた溶岩ドームの中央部で爆発的な噴火を開始し、火口縁に乗り上げた溶岩がその重さに耐えられず、斜面を流れ出した。

 

 今月10日、ヘリで火口上空に近づいた中田教授は、溶岩ドームを観察。その結果、溶岩ドームは同心円状に成長し、全体にややくぼんでおり、降り積もった火山灰で覆われていることがわかった。同日午前10時15分ごろに発生した爆発の10分ほど前から、火山灰でまみれた中央部が盛り上がって、焼き菓子の「甘食」のような形になって爆発するのを確認したという。

 

 また、飛散した軽石や火山灰の成分を分析した結果、今回のマグマは、2011年の噴火のときとほぼ同じ安山岩で組成されていることが明らかになった。

 

 7年前と同様に今回も、熱で熱せられた地下水が水蒸気となって爆発する「水蒸気爆発」が先行し、次第にマグマ成分が増えて、「マグマ水蒸気噴火」に移行していったと考えられるという。

 

■新燃岳をはじめとする国内火山については、ハザードラボ「火山マップ」でもご確認いただけます。

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