救急

国内事故2件!ハンドスピナー誤飲多発 X線写真に映った3つの影

 指先ではさみ、高速で回転させるおもちゃ「ハンドスピナー」が、米国から紹介されて以来、世界各地で爆発的な人気を集めたが、日本国内ではこれまでに、兄弟が遊んでいたハンドスピナーの部品がはずれて1歳児が誤飲するなどの事故が2件相次いで報告されている。国民生活センターは、「乳幼児の手が届かない範囲で保管し、遊ぶ前に部品に問題がないか確認してほしい」と注意を呼びかけている。

 

 国民生活センターによると2017年8月、兄弟が遊んでいたハンドスピナーの部品がはずれ、床に落ちていた部品3個を1歳3カ月の男の子が飲み込む事故があった。

 

 保護者は、男の子が部品のひとつを口に入れているところは目撃しているが、残る2つは発見できず、その晩、ひどい夜泣きで病院に連れて行ったところ、レントゲン検査でお腹のなかに異物が確認され、医者からは便と一緒に排出されるまで待つしかないと指示された。

 

 幸い、誤飲から三日後に2回の排便ですべての金属部品が出てきたが、そのサイズは直径14ミリ、厚さ6ミリ、重さは7.1グラムと、直径は1円玉より小さいのに、重さは500円硬貨と変わらなかったという。

 

 国民生活センターが、2017年12月から今年2月にかけてネット通販サイトで購入した90品のハンドスピナーについて調査したところ、▽3枚の羽根に部品がはめこまれたもの、▽羽根が本体にねじこまれたもの、▽羽根と本体が一体構造といったように、構造も価格もさまざま(1個108円〜5940円)。

 

 しかし、90品のうち3割の商品には、日本語による対象年齢などの注意書きはなく、5割で誤飲や窒息に関する表記がなかったという。また138センチの高さから落下させた実験では、羽根のベアリングなどの部品がはずれたり、壊れたものが16品あったという。

 

 1歳3カ月の男の子の場合は、排便とともに体の外に排出されたが、米国ワシントン州では十代の女の子が飲み込んだハンドスピナーのギザギザした縁が食道の壁にひっかかって取れなくなるという事故が、米国医師会の医学雑誌『JAMA:Otolaryngology—Head & Neck Surgery(耳鼻咽喉科頭頸部外科学誌)』に報告されている。このときは内視鏡を挿管して取り出したが、うまく行かなかった場合は腹腔鏡下手術か開腹手術するしかなかったという。

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