リコール

豪州産大麦から基準値5倍の殺菌剤 輸入元の伊藤忠を処分へ 農水省

 伊藤忠商事が昨年オーストラリアから輸入し、熊本県内の精麦会社に供給した大麦から、基準値の5倍の殺菌剤「アゾキシストロビン」が検出されたとして、農林水産省が2日、伊藤忠商事に対して、商品の流通の差し止めや回収など必要な措置を取るよう指示した。

 

 農水省によると、この大麦は伊藤商事が昨年7月、直接取引契約(SBS契約)を結んだ豪州の企業から輸入したもので、販売先の西田製麦でフレーク状に加工したサンプルを自主検査したところ、食品衛生法で決められた基準値(1キロあたり0.5mg)を上回る「アゾキシストロビン」が検出された。

 

 報告を受けた農水省が伊藤忠に対して、保管している豪州産大麦現品の分析を行うよう求めたところ、基準値の5倍の1キロあたり2.5mgの農薬を確認したという。

 

 「アゾキシストロビン」は、世界50カ国で穀物や野菜などに使われている農薬で、日本では柑橘類の食品添加物として収穫後に使用することも認められている。食品安全委員会によると、発がん性や遺伝毒性、急性毒性は確認されていないものの、体重が増えにくくなったり、胆管が拡張するなどの副作用が報告されている。

 

 農水省は「大麦の加工食品を多く食べる人が毎日一生食べ続けても健康に影響は出ない量」だとしているが、食品衛生法違反だとして、伊藤忠商事に対し、米麦の輸入に関する指名停止処分を行う方針だとしている。

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