感染症

沖縄県ではしか流行のおそれ 20〜40代中心 訪日客がウイルス持ち込む

 沖縄県では先月20日以来、はしか(麻疹)の感染が相次いでおり、3日現在、患者の数は18人にのぼっている。患者は沖縄本島を中心に各地で報告されており、今後、感染が拡大し、流行のおそれがあるとして県が注意を呼びかけている。日本では年間患者数が100人前後まで減少したとして、WHO(世界保健機関)から2015年、「麻疹の排除状態にある」と認定を受けている。

 

 沖縄県保健医療部によると、最初に患者が報告されたのは先月20日、台湾から旅行に訪れた30代男性が、訪日3日後に医療機関で検査を受けて感染が明らかになった。

 

 この男性は那覇市国際通りや糸満市、名護市など本島を中心に観光。その間に接触した20代から40代の6人が発症するなど、これまでに18人の患者が報告されている。最初に発症した台湾の男性は、沖縄に来た3日前の先月14日に発熱していたことから、ウイルスが海外から持ち込まれた可能性が極めて高い。

 

 患者18人の行動を追跡している沖縄県によると、今月1日に医療機関が感染を確認した南城市の40代の男性は、発熱を訴えた先月26日に那覇空港の国内線ターミナルを利用していたことが判明したことから、さらに感染が広がるおそれがあるという。

 

 はしかにかかると、初期は発熱や鼻水など風邪に似た症状が続いたあと、口の中に白い斑点が現れる。いったん、体温が低下したあと、再び高熱が出ると同時に、全身に発疹が出現。ウイルスの感染力は非常に強く、初期症状から発疹までの間は特に強いことから、患者がこの期間に風邪だと油断して出歩いていると、接触先で感染が広がるリスクがある。

 

 2016年以降、EU各国ではイタリアやルーマニアなどで数千人規模のレベルで大流行し、死者も出た。また日本でも2016年8月、関西空港に勤務する従業員らの集団感染があった。

 

  今回、沖縄で報告があった18人のうち、ワクチンの予防接種を受けていないか、接種歴が不明な患者は14人いる。子供が感染すると重症化するおそれがあることから、県は改めて予防接種の徹底を呼びかけている。

 

■国内での流行状況は、ハザードラボ「感染症マップ」をご覧ください。

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