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アライグマがゾンビ化する異常行動 米オハイオ州で目撃相次ぐ(動画)

 アライグマといえば、日本ではアニメの影響で「かわいい」イメージだが、北米では農作物を食い荒らしたり、乳牛の乳首を噛みちぎったりする問題行動で知られる害獣だ。米オハイオ州では最近、歯をむき出して口を開けながらひっくり返るソンビのようなアライグマの目撃が相次ぎ、住民を混乱と恐怖に陥れている。

 

 アニメの「ラスカル(rascal)」は、本来「悪党」とか「いたずら者」などの意味を持つ言葉だが、それを超越する存在が、「ゾンビ・ラクーン(=アライグマ)」だ。

 

 オハイオ州北東部に位置するヤングスタウンでは、過去3週間で14件の異常な目撃情報が警察署に寄せられている。アライグマは夜行性だが、目撃されたのはいずれも昼間の時間帯で、共通するのは、後ろ足ですっくと立ち上がると、人間を怖がることなく、牙をむき出して突然後ろにバタンと倒れて失神。しばらくすると再び同じ行動を繰り返すのだという。

 

 

 目撃者のひとり、ロバート・コッゲスホールさん(Robert Coggeshall)は先月30日、自宅の庭で飼い犬と遊んでいる最中に闖入者に遭遇。その恐ろしげな表情を撮影した。

 

 ロバートさんは狂犬病の感染を疑って、2匹の愛犬を抱きかかえて急いで玄関に逃げ込んだが、アライグマは後を追うようについてきたというから、ゾンビそのもの。

 

 オハイオ州の環境省は、「ジステンパーウイルスに感染して、脳が損傷している可能性が高い」として、動物を飼っている市民に注意を呼びかけている。

 

 ジステンパーは、狂犬病に次いで致死率の高い伝染病で、ニホンオオカミの絶滅の原因となった病気だ。犬だけでなく、ネコ科やイタチ科、アライグマ科、スカンク科やアザラシ科なども感染するが、人間は感染しない。

 

 感染すると発熱が続いて、リンパ系組織が壊死し、ウイルスが全身にまわると結膜炎や血便などが続き、末期になると痙攣やマヒなどの神経症状を引き起こして死亡する。治療法がなく、ワクチン摂取は必須だが、免疫力が低下していれば、感染することもあるうえ、数カ月たってから発症することがあるという。

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