食中毒

2億個の卵!全米でリコール サルモネラ食中毒で23人が発症

 米食品医薬品局(FDA)は16日、ノースカロライナ州の養鶏場が生産した卵を食べた23人が相次いでサルモネラ食中毒に感染したとして、全米9つの州に対して計約2億670万個を自主回収すると発表した。

 

 前代未聞の大量の卵をリコールするのは、全米2位の市場規模を誇る卵農場「ローズ・エーカー・ファーム(Rose Acre Farms)」のノースカロライナ州の養鶏場から出荷した計2億674万9248個。

 

 この農場で生産した卵は、フロリダ州やニュージャージー州、ニューヨーク州など東部を中心に全米9つの州向けに、「カントリーデイブレイク」などといった複数のブランド名で出荷されている。FDAによると、今月16日までにこの農場で生産した卵を食べた23人が、下痢や腹痛などの食中毒を発症し、このうち6人が医療機関に入院したという。

 

 原因はサルモネラ菌。この菌に汚染された卵を、生や加熱不十分のままで食べると、食中毒を発症。血液中に侵入した場合、心内膜炎や関節炎など重い症状を引き起こし、死に至るケースもあることから、日本や米国では、出荷前に細菌が死滅する温水で洗卵・消毒して、殻についた細菌を除去するよう義務付けられている。

 

 しかし、ニワトリの卵巣が感染している場合、産まれる前から卵のなかに侵入している危険性もあり、この場合は検卵時点で取り除かなければならない。

 

 ノースカロライナ州立大学の食品衛生の専門家ベンジャミン・チャップマン准教授は「決められた手順通りに洗卵・消毒しても、1〜2万個に1個の割合で汚染された卵が見つかる」と指摘している。そのため、食中毒感染を防ぐために、米国では卵は内部温度が71℃に達するまで、しっかり加熱するよう推奨されている。

 

 FDAによると、ノースカロライナ州の農場では、300万羽のニワトリが飼育されており、1日230万個の卵を生産している。今後、農務省の検査官が立ち入り調査をし、衛生状態について取り調べる方針だ。

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