食中毒

宴会で77人が集団食中毒 サポウイルス検出 原因は貝か?東京・大田区

 東京・大田区の宴会場で今月5日に食事した77人が、下痢や嘔吐、腹痛などの症状を訴えて医療機関を受診していたことが18日、明らかになった。調理スタッフ5人と患者12人から「サポウイルス」が検出されたとして、大田区保健所は食中毒だと断定し、この宴会場に三日間の営業停止を命じた。

 

 食中毒が発生したのは、「新横浜グレイスホテル(神奈川県)」が経営する大田区西蒲田の宴会場「プラザ アペア」。

 

 大田区保健所によると、今月5日にこの宴会場で食事した2グループ179人のうち、20歳から59歳までの男女77人が、翌日から9日にかけて、相次いで下痢や腹痛、吐き気を訴え、22人が医療機関を受診した。

 

 調査の結果、患者と調理スタッフの便から「サポウイルス」が検出されたことから、宴会で提供された食事が原因の食中毒だと断定された。当日は、オードブルの盛り合わせやホタテのベーコン巻き、カレイのバター焼きなどが提供されたという。

 

 「サポウイルス」は、ノロウイルスと同じ仲間の小腸の粘膜で増殖するウイルスで、1977年に札幌の児童福祉施設で起きた胃腸炎の集団発生がきっかけで見つかった。発見場所から「サッポロウイルス」と名付けられたが、2002年の国際ウイルス命名委員会で正式に「サポウイルス」と登録された。

 

 潜伏期間は12〜48時間、症状からノロウイルスと区別することは難しいが、発症後2〜4週間程度、便にウイルスが排出され続けるため、感染者の嘔吐物や便には直接触れず、汚れた衣類やシーツは、熱湯や漂白剤で消毒後、ほかの衣類と分けて洗濯してほしい。

 

 東京都福祉保健局によると、これまでに二枚貝から検出されたという報告があることから、カキなどは十分に加熱し、生で食べる場合は、ウイルスが蓄積されている可能性があるため、内臓は除去する必要があるという。

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