宇宙

クサ〜イ!天王星は「オナラのにおい」ハワイ望遠鏡が大気成分検出

 地球から30億キロほど離れた惑星「天王星」の大気は、腐った卵のような不快なニオイがすることを英国の研究チームが突き止めた。

 

 惑星科学誌『ネイチャー・アストロノミー』電子版に今月23日に掲載された論文によると、オックスフォード大学物理学科のパトリック・G・J・アーウィン准教授らのチームは、ハワイのジェミニ天文台が所有する直径8メートルの赤外線望遠鏡を使って、天王星を取り巻く大気を観測。

 

 雲の最上部(雲頂)から反射した光の波長を解析することで、大気に硫化水素が含まれている痕跡をとらえた。

 

 科学者の間では長年、天王星の大気は木星や土星などと同じように、アンモニアや硫化水素の氷の粒子を含んでいるものと考えていたが、太陽系7番目の天王星は、地球からあまりにも遠く離れていて、詳細な観測は難しい。

 

 米航空宇宙局(NASA)の惑星探査機ボイジャー2号は1986年1月、天王星の雲頂8万1500キロメートルまで最接近を果たし、自転周期や磁場を発見するなどの成果を上げているが、探査時間はわずか24時間弱と短く、今も謎だらけの惑星だ。

 

 太陽系の中で周縁に位置する天王星は、太陽からの距離が28億7500万キロと、木星や土星に比べて2〜4倍以上遠い。研究チームは「太陽からの距離の差が、天王星の大気条件に大きく関わっていると思います。さらに遠い海王星(44億9500万キロ)の環境も似ていると思われます」と指摘。

 

 アーウィン准教授は「人類による天王星探査が実現すれば、宇宙飛行士はものすごく臭くて不快な気分になるでしょうね」と述べたうえで、「ただし、ニオイにたどりつくまえに、マイナス200度の大気を超えていく必要がありますけれどね」と笑っている。

 あなたにオススメの記事