生物

伸びたり縮んだり…アレにしか見えないウミウシ バリ島で発見(動画)

 インドネシア・バリ島の海で最近見つかった、魚の骨のような姿のこの生き物。ウミウシの中でも珍しい「エレガンス・ウミウシ」に属する「ムカデメリベ」だ。

 

 エレガンス・ウミウシの仲間は、レースのようにスケスケの体に、おしゃれな水玉模様がアクセントになっていることから「エレガンス」を冠したが、ムカデメリベはちょっと違う。

 

 

 男性器の先端のような切れ込みのある頭部が、金魚すくいのポイのように薄くなって広がり、海底をさらったかと思うと、またアレの形に元どおり。

 

 撮影したエメリック・ベンハラッサ(Emeric Benhalassa)さんは「睾丸そっくりの海綿動物だと思った」とあられもない表現をしている。

 

 この透明の膜の正体は、ムカデメリベの口部分。伸び縮みするネット状の構造で、内側には小さな感覚器が無数についており、海底を歩くカニやエビなどの甲殻類に触れると、膜の縁が急速に縮んで獲物を捕まえるという、「投網(とあみ)」漁法と同じ原理だ。

 

 専門家によると、ムカデメリベは1匹でオスとメス両方の生殖機能を同時に持つ雌雄同体で、なんと配偶時に同時にオス役とメス役をこなすという。

 

 インド洋や太平洋の熱帯海域に生息し、釣り上げられたり、幾つかの個体が狭い場所に集められたとき、トロピカルフルーツのようなかぐわしいフェロモンのニオイを発するという。香水をまとっているという意味では、確かに「エレガンス」なウミウシだ。

 あなたにオススメの記事