宇宙

火星の地震を調べる初の探査機「インサイト」打ち上げへ! NASA

 米航空宇宙局(NASA)は5日、火星の内部構造を調べるための初の無人探査機「インサイト」をカリフォルニア州の空軍基地から打ち上げる。

 

 火星にはすでに「キュリオシティ」や「オポチュニティ」など、NASAの複数の探査機が地表で調査を行っているが、今度のミッションでは地震波や火星の自転、地下からもたらされる熱量を調べることで、火星の内部構造を探るのが目的だ。

 

 地球と同じ46億年前に誕生した火星は、直径は地球の半分ほど、重さは10分の1ほどしかない。火星では人工的な振動が起こらないため、地震計の精度を非常に高くすることが可能で、ひとたび岩盤の亀裂や移動が起こると、惑星全体に地震波が伝わる。

 

 NASAジェット推進研究所でインサイト計画の主任研究員ブルース・バーナード氏は「地震の規模や発生回数、伝播速度を分析することで、地殻を形成するさまざまな質量の岩石を明らかにし、地球との違いを突きとめます。地震計は惑星内部のイメージを撮るCTスキャンのような役割を果たします」と語る。

 

 地球以外の惑星で地震研究を行うのは「インサイト」が初めてではなく、アポロ計画では月に4台の地震計を送り込んでいるし、1976年には、火星探査機バイキング1号が地震計の設置に挑戦したが、あえなく失敗した。

 

 それから40年以上が経過した今回のミッションでは、「原子1個分の揺れ幅でさえ感知できる」という高性能の地震計を搭載し、日本時間5日午後8時5分、ヴァンデンバーグ空軍基地から新型の「アトラスV」ロケットで打ち上げられる。NASAの公式テレビでは、インサイトの打ち上げを中継するので、楽しんでみてはいかがだろう。

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