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探査機ガリレオ 木星の衛星の噴火をとらえる!ストロンボリ式か?(動画)

 2003年に役目を終えた木星探査機「ガリレオ」の観測データを分析していた米航空宇宙局(NASA)の研究チームは、木星の衛星イオでは、地球の火山のように、溶岩を激しく噴き上げるストロンボリ式噴火を起こしている証拠をとらえたと発表した。

 

 NASAが1989年に打ち上げたガリレオは、木星のまわりをまわる軌道に到着した1995年から、大気圏に突入・落下した2003年まで約8年間かけて、木星とその衛星の観測を続けた無人探査機。これまでの観測で、木星には69の衛星と3本の環が発見されており、そのうち内側から5番目の軌道を回っている衛星イオは、地球以外で最初に複数の活火山が発見された天体だ。

 

 NASAジェット推進研究所の火山学者アシュリー・デイヴィス博士は、探査機ガリレオに搭載されていた近赤外分光光度計による地表の温度の変化をとらえたデータを分析した結果、イオの南半球にあるマルデュク・フラクタスで急激な熱変化を発見。地表の熱は通常レベルから瞬間的に4〜10倍に跳ね上がったのち、1分後には20%下がり、2分後には75%冷却。

 

 

 これは、イタリアのストロンボリ山のように、マグマや火山弾が数百メートル程度の高さに噴き上がるストロンボリ式噴火とよく似た火山形態だという。デイヴィス氏によると、これまでの観測で、衛星イオでは火山表面を覆う溶岩流や溶岩湖の内部で、マグマの熱がゆっくり冷却していく熱の変化はとらえられていたが、これほどまでに激しいものは今回が初めてだという。

 

 木星から約42万キロ離れた軌道を公転するイオは、直径3642キロと地球の月よりやや大きく、その火山活動は木星の重力が引き起こす潮汐力によって、天体の内部が伸びたり縮んだりして熱せられることで起きていると考えられている。デイヴィス氏はイオの火山の溶岩温度を詳しく調べることで、原始地球で起こっていた活発な火山活動の一端を理解するきっかけにつながるとして期待が寄せられている。

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