火山

キラウエア火山「マグマ抜き取りが速すぎる!」90年前の爆発を警戒(動画)

 

 キラウエア火山の活動が続く米ハワイ島では8日、南東部のレイラニ地区で新たに2つの火孔が確認され、これまでに14個の火孔から溶岩と火山ガスの噴出が続いている。ハレマウマウ火口の溶岩湖では、マグマレベルが急激に減少しており、専門家は「地下水がマグマに接触すると、1924年に起きた強力な爆発につながるおそれがある」と危惧している。

 

 米地質調査所(USGS)やハワイ郡民間防衛局によると、レイラニ地区を南北に縦断する幹線道路(ハイウェイ130号)では、過去24時間で亀裂の幅が4センチ広がり、深さは1メートル近くに達した。周辺道路はおびただしく湧き上がる噴気によってアスファルトが波打ったように変形しているうえ、路肩に駐車しておくと、いつ溶岩流に飲み込まれるかわからない状態だ。

 

 山頂のハレマウマウ火口の溶岩湖は、先月末からマグマ量が急速に減少し、頭位は220メートル下がった。露出した火口壁からは地震のたびに岩石が崩れ落ちており、ハワイ火山観測所(HVO)の研究者が警戒を高めている。

 

 

 粘度が緩やかなマグマがゆっくり流れ出すキラウエア火山は、「世界一安全」と言われて観光客にも人気だが、94年前には大爆発を起こし、犠牲者を出している。1924年5月には、今回の噴火と同じ東リフト地帯で、巨大爆発が相次ぎ、噴火の回数は2週間あまりで50回以上にのぼった。

 

 

 このときもハレマウマウ溶岩湖はマグマの急激な流出が進み、マグマが上昇する火道に地下水が流れ込んで、水蒸気爆発が発生。このときの噴煙は、上空9000メートルに達し、14トンもの巨大な噴石が飛び散り、観光客が死亡した記録が残っている。

 あなたにオススメの記事