歴史

まさにテルマエ・ロマエ!古代ローマ風呂からプトレマイオス3世の金貨発見

 エジプト北部の古代ローマ時代の公衆浴場の遺跡から、紀元前3世紀のエジプト王を表した金貨が見つかった。まさに漫画『テルマエ・ロマエ』の世界だ。

 

 エジプト考古省のアイマン・アシュマーイ博士が率いる考古学チームは23日、首都カイロより北に位置するガルビーヤ県東部のサン・エル・ハガー遺跡の発掘調査中、グレコローマン時代に建てられた公衆浴場とみられる赤レンガ造りの建物の一部を発見。

 

 風呂は長さ約16メートルとボウリングレーン並みの大きさで、周辺からは古代エジプトのプトレマイオス王朝のファラオ、プトレミオス3世の横顔をかたどった金貨が発見されたことから注目を集めている。

 

 プトレマイオス3世は紀元前284年に生まれ、在位は紀元前246〜222年。シリアに嫁いだ姉妹が殺害された報復として第三次シリア戦争を起こして大勝利をおさめ、植民活動の奨励や文化活動の保護などをすすめ、プトレマイオス朝の全盛時代を築いたことから「恩恵王」と呼ばれた。

 

 息子のプトレマイオス4世の時代に発行された金貨は直径2.6センチ、重さ28グラムで、裏面には3世の名前とともに、月桂冠と豊穣のシンボルがかたどられている。

 

 ほかにも陶器の像や壺、青銅器のほか、小さな羊の彫像なども見つかっており、発掘チームは、建物の全容解明を目指して調査を続けていくとしている。

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