健康問題

「歩きながらガム」は運動効果大 エネルギー消費もアップ 早稲田大

 米大リーグの野球の試合では、ガムを噛みながらプレイする選手の姿がよく見られるが、ウォーキング中にガムを噛むことで、歩行速度が早くなってエネルギー消費量が高まることが早稲田大学の実験で裏付けられた。

 

 早大スポーツ科学学術院の宮下政司准教授の研究チームは、昨年5月から6月にかけて、21歳から69歳までの男女46人を対象に、歩行中にガムを噛むことで、生理的、身体的機能にどんな変化があるか、15分間ずつの実験を行った。

 

 心拍数や歩行距離、歩行速度、歩幅、エネルギー消費量や疲労度を比較した結果、実験参加者全員で心拍数が平均して3%ほど増加していた。なかでも中高年男性では、ガムを噛みながら歩くほうが、距離・速度ともに3.5%増えて、結果としてエネルギー消費量も2.5%増えていることが明らかになった。

 

 これまでの研究でも、リラックスしているときにガムを噛むと、交感神経の活動が活発化し、心拍数やエネルギー消費量が増えることが報告されているが、今回の実験で、ウォーキングによる健康・体力づくりでも効果を高める可能性が明らかになった。

 

 宮下准教授は、「今後は吐く息を測定することでエネルギー消費量をより詳しく調べていく」と話しており、歩行中のガムが高齢世代の健康づくりに役立つことを期待している。

 

 なおこの研究論文は、理学療法科学学会誌『ジャーナル・オブ・フィジカル・セラピー・サイエンス』に掲載された。「ながらガム」はしても、噛んだガムの処理は適切に行なってほしいものである。

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