歴史

防災歳時記8月11日 駿河湾地震は東海地震の警鐘を鳴らす

 今から4年前、2009年の今日8月11日、伊豆半島と静岡県御前崎に囲まれた駿河湾内でM6.5の駿河湾地震が発生した。

 

 早朝5時7分に起きたこの揺れは、御前崎市や伊豆市などで最大震度6弱を観測。

 

 最終的に静岡県での住宅被害は半壊が3棟、一部損壊が7048棟、さらに人的被害は死者1名と負傷者245名を数えた。

 

 当然ながら、揺れは関東地方にも伝わった。

 

 都内のスタジオで収録されていた早朝のニュース番組では、慌てたキャスターの様子が映され、それは現在もYoutube上に残されているが、確かにこの地域は昔から関係省庁などで最も警戒されていた震源域であった。

 

 東海地震である。

 

 駿河湾地震は東海地震とは関係ナシとの結論となったが、地震予知連絡会でも観測強化地域に指定されている駿河湾は、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界に駿河トラフが存在し、M8.0クラス想定の東海地震が予測されている。

 

 しかも前回『安政東海地震(1854年)』から159年(2013年から換算)が経過しており、過去の地震周期から考えると、いつ起きてもおかしくない状況だという。

 

 単独でも恐ろしい東海地震がさらに警戒されるのは、静岡県に面する駿河トラフと連続して南海トラフが四国沖まで続いており、和歌山沖を震源とする東南海地震、高知沖を震源とする南海地震が誘発されるからである。

 

 皆さんも御存知の南海トラフ大地震である。

 

 南海トラフの震源域は静岡県沖から高知県沖まで約700キロ以上にも伸びており、どこかで地震が起きれば、次の地震の場所や発生時期は不明ながらも、かなりの高確率で連動するという法則がある。

 

 つまり、東海地震が起きたら東南海地震が来て次に南海地震が来るというように明確な規則性などがあるわけではないが、とにかく「連動して起きやすい」というのだから不気味で仕方ない。

 

 869年、三陸沖でM9.0以上とも言われる貞観地震が起きた。その18年後、今度は南海トラフ域で東海・東南海・南海の三連動でM8.6クラスと想定されている仁和地震が起きている。さらに恐ろしいのは貞観地震の4年前の864年に富士山が貞観大噴火を起こしていることであろう。

 

 たしかに駿河湾地震は想定される東海地震とは種類が違った。しかし、その約2年後には東日本大震災が起きており、長い目で見たら、まだ私たちは大きなウネリの中で、短い休息期間を漂っているだけなのかもしれない。

 あなたにオススメの記事