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庭のガラガラヘビ 切り落とした頭に手を噛まれ 40歳男性が意識不明!米国

 米テキサス州で先月下旬、庭で草刈りをしていた40歳の男性が、猛毒のガラガラヘビを発見してシャベルの先で首を切り落としたところ、殺したはずの頭に手を噛まれて敗血症にかかり、深刻な生命の危機に陥っている。

 

 この事件は、5月27日、テキサス州南部に位置する港町コーパス・クリスティで起こった。翌日に戦没者追悼記念日(メモリアル・デー)を控えたこの日、ジェレミーさんとジェニファー・サトクリフさんの夫婦は、自宅の庭で草刈りをしていた。

 

 花壇で雑草を抜いていたジェニファーさんは、花の近くに横たわっていた1.2メートルのガラガラヘビを見つけ、金切り声をあげて助けを求めた。

 

 夫のジェレミーさんはすぐさまシャベルを手に駆けつけ、土を掘り起こす部分の先端でヘビの頭を切り落とした。ヘビを処分しようと腰をかがめた直後に悲劇は起こった。完全に胴体から切り離した頭がクワッと口を開けて、ジェレミーさんの手に噛み付いたのだ!

 

 今度はジェレミーさんが声をあげる番だった。しかし、そのとき妻は近くにおらず、10分後にようやくの思いでヘビの頭を振りほどいたときには、ヘビの毒は全身に回っていた。

 

 ジェニファーさんは、911番(日本の119番)をかけて、ヘビの毒に対する血清を持っている病院を問い合わせた。救急車で搬送される途中、ジェレミーさんは敗血症の発作を起こして目が見えなくなり、昏睡状態に陥った。

 

 クリストゥス・スポーン(CHRISTUS Spohn Health System)病院の救急医は「噛まれてから24時間がヤマ場だ」と宣告。看護師であるジェニファーさんは言葉を非常に重く受け止めた。通常の人ならば2〜4回分の容量の血清で済むところを、ジェレミーさんはなんと26回分使ったという。

 

 ヘビに噛まれた5日後、ジェレミーさんはようやく意識が戻ったが、腎臓には後遺症が残った。ジェニファーさんは高額の治療費を払うために、インターネットのクラウドファンディングで10万ドル(1100万円)の資金を集めることを始めた。

 

 まるで、討ち取られたあとに故郷を目指して飛んでいった平将門の首を彷彿させる話だが、ヘビの専門家であるミズーリ・サザン州立大学のデヴィッド・ペニング准教授は、変温動物であるヘビなどの爬虫類は、脳に酸素を送る必要が無いため、頭を切り落とされても、しばらくは生きていられることから、ヘビを殺したら、手でつかもうとするのではなく、スコップやシャベルですくって処分するべきだと話している。

 

 中国では2014年、今回と同じように毒蛇を斬首した料理人が噛まれた直後に死亡したという事故も報告されているという。

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