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全長6m!くちばしを持つ謎の生物 ナミビア砂漠に笑顔で横たわる

 アフリカ南西部ナミビアの砂漠で、くちばしを持って笑みを浮かべたような謎の海洋生物が見つかった。イルカなのかクジラなのか、それとも新種なのか、まったく正体がわからないことから、解体して骨を詳しく調べることになった。

 

 この生物は5月31日、大西洋に面したサンドウィッチ港から5キロほど離れた砂丘に、体長6メートルの生物が横たわっているのが見つかった。

 

 波打ち際からかなり離れたナミビア砂漠で死んでいたこの生物は、損傷が進んでいて、イルカともクジラとも区別がつかなかったことから、海洋生物の生態調査を行っている研究団体「ナミビアン・ドルフィン・プロジェクト(Namibian Dolphin Project)」と南アフリカ・プレトリア大学の研究チームが中心になって、死骸の解剖と骨の分析を実施。

 

 その結果、ナミビアでは過去に目撃されたことがない「アカボウクジラ」であることが判明した。アカボウクジラは、ガチョウのようなくちばしを持っており、中世の記録では、「魚のような胴体にフクロウのような顔を持つ怪物」だと伝えられている。

 

 一方、日本語名の「アカボウ」は、生まれたての赤ん坊の笑顔に似ていることからつけられた可愛らしいものだが、クジラのなかでは最も深く潜水する種類だという。2014年、カリフォルニアで発信機をつけたアカボウクジラを衛星で追跡した研究によると、2時間以上にわたって、水深2992メートルまで潜った記録が報告されている。

 

「ナミビアン・ドルフィン・プロジェクト」によると、見つかったアカボウクジラの特徴あるアゴの骨は折れていたが、死後に折れたもので、死因はわからず、引き続き詳しく調査を続けていくとしている。

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