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この家「全部3Dプリント製」世界初の住宅街建設 オランダ

 今や身の回りのあらゆるところで3Dプリンター製品が活躍しているが、オランダでは2019年前半に、コンクリートでつくる3Dプリント住宅の町が誕生する。第1期分譲は5棟の予定だ。

 

 世界初の3Dプリント住宅の町が登場するのは、オランダ南部の工業都市アイントホーフェンだ。アイントホーフェン工科大学と地元の建設会社ファン・バイネン(Van Wijnen)が共同で進めるこのプロジェクトは「マイルストーン計画」と呼ばれていて、アイントホーフェン空港に近い「メールホーフェン地区」を建設予定地としている。

 

 多くの日本人にとってオランダは、チューリップや風車、ウサギのキャラクター「ミッフィー」のイメージが強いが、1990年以降、豊かな色使いとユニークなインテリアデザインや建築の分野で注目されていて、アイントホーフェンは「ダッチ(=オランダ)・デザイン」の前線基地だ。

 

 コンクリート打ち放しの住宅というと、通常は直線的で硬質な建物を想像するが、このプロジェクトでは天然の岩石をくり抜いたような曲線的なデザインの住宅を目指しており、それらが立ち並ぶようすは、森の中に突然現れた「彫刻庭園」がコンセプトだという。

 

 最初の1軒は、アイントホーフェン大学内に設置した3Dプリンターで印刷した部材を現場で組み立てる延床面積90平米程度の小さな平屋建てだが、2軒目以降はプリンターを建築現場に持ってきて、2階建て以上の大きな建物にする計画だ。

 

 コンクリートの3Dプリント住宅は、巨大なロボットアームの先端から噴出するセメントを1層ずつ積み上げていくことで建てられることから、一般的な住宅建設よりも二酸化炭素の排出量を抑制させることができるうえ、空間デザインも自由度が増す。

 

 建設計画を発表してわずか1週間で20人の入居希望が殺到しており、2019年前半にも1軒目が完成する予定だという。

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