地震

房総半島沖で「スロースリップ」12日のM4.9は予測されていた!群発地震のおそれ

 千葉県東方沖でけさ(12日)5時過ぎ、マグニチュード(M)4.9の地震が発生し、千葉県北東部や南部で最大震度3の揺れが観測された。房総半島沖では今月3日ごろから、フィリピン海プレートと陸側のプレートの境界がずれ動く「スロースリップ現象」が観測されており、防災科学技術研究所(NIED)は11日「群発地震の可能性」があると指摘したばかりだった。

 

 この地震は、12日午前5時9分ごろ、千葉県東方沖の深さ約20キロを震源としたもので、千葉県勝浦市や鴨川市、いすみ市、長南町で震度3を観測したほか、千葉県から神奈川県、茨城県、埼玉県、東京都、静岡県の広い範囲で震度2〜1の揺れがあった。

 

 

 防災科学技術研究所のチームは、11日に開かれた政府の地震調査委員会で、「房総半島沖では、6月3日ごろから8日にかけて群発地震が起きており、通常とは異なる地殻変動がとらえられている」と報告し、過去にも房総半島沖で2〜6年間隔で繰り返してきた「スロースリップ」が起きていると結論づけた。

 

 また、国土地理院によるGPSを使った観測でも、今月5日ごろから房総半島沿岸で最大0.8センチの地殻変動が観測されており、現在も続いているという。

 

 関東地方では、海側のフィリピン海プレートが日本列島の下に年間約3センチの速度で沈み込んでおり、この沈み込むプレートと陸側のプレートの境界がすべることで、巨大地震やスロースリップが引き起こされる。

 

 房総半島沖では2002年、2007年、2011年、2014年と、約2〜6年周期で地殻変動がとらえられていて、スロースリップが起こると、プレートの境界が約1週間かけて10センチ程度ずれ動くことが明らかになっている。

 

 一般に、スロースリップ自体は地震波を出さないため地震計で記録されることはないが、房総半島沖ではこれまでに、最大マグニチュード4〜5程度の地震を含む群発地震が起こるという特徴があり、これらはスロースリップによって誘発されているという。

 

 NIEDは「過去の活動と比較すると、今回は地震の規模が小さいものの、プレート境界のすべりはしばらく進展する可能性がある」として、注意を呼びかけている。

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