食中毒

ケロッグのシリアルからサルモネラ菌「材料は穀物なのに…」全米31州で73人が発症

 米国の加工食品メーカー「ケロッグ」のはちみつ味のシリアルを食べた73人がサルモネラ感染症を発症し、このうち24人が入院したとして、米疾病予防管理センター(CDC)が商品の回収を発表した。

 

 リコールの対象は、賞味期限が2018年6月14日付の「Honey Smacks(ハニースマック)」の15.3オンス(約434グラム)入りと、23オンス(652グラム)入りで、全米からカリブ海沿岸諸国、コスタリカ、グアテマラ、メキシコ、グアム、タヒチ、サイパンなどで販売されている。(ケロッグ日本法人では同名商品の扱いはない。)

 

 CDCによると今年3月から5月28日までに、ニューヨーク州やカリフォルニア州、マサチューセッツ州など31州で73人がサルモネラ感染症にかかり、このうち24人が入院して治療を受けている。患者は1歳未満から87歳までと幅広く、65%が女性だ。

 

 患者が受診した医療機関が39人の患者に聞き取り調査を行ったところ、7割にあたる30人が「シリアルを食べた」と答えており、その半分がふだんからケロッグの「ハニースマック」をよく食べているという。

 

 CDCはシリアルがサルモネラ菌に汚染されていた可能性があり、患者数は今後、増加するおそれがあるとみて、商品を廃棄するか、購入店で商品代金の払い戻しを受けるよう呼びかけている。

 

 サルモネラ菌は、鶏やブタ、牛などの家畜の腸内や河川、下水など広く分布しており、菌に汚染されている卵や肉を原材料とした食品が原因で感染するおそれがある。シリアルの原料は主にトウモロコシなどの穀物だが、CDCは家畜の糞の中のサルモネラ菌が農業用水などに混入して畑に撒かれて作物を汚染した可能性があると指摘している。

 

 1998年には「モルト・オー・ミール(Malt-O-Meal)」社が製造するコーンフレークで209人がサルモネラ感染症を発症し、このうち47人が入院する集団感染があった。

 

 発症すると、激しい腹痛や下痢、発熱、嘔吐などを訴え、長期にわたって保菌する可能性がある。肉や卵の場合は75℃で1分以上加熱することで予防できるが、CDCの食品衛生の専門家によると、サルモネラ菌は乾燥に対して比較的強く、乾燥保存された穀物の中でも長期間生存できるという。

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