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ヨコ・タテ・ヨコ…昔のゲームみたい!レンガ壁を直角に動くヘビ 米国で発見(動画)

 「ヘビ(Snake)」というゲームをご存知だろうか?昔のビデオゲームや初期の携帯電話で遊んだ記憶がある人もいるだろうが、エサを食べるたびにヘビの体が1ブロックずつ伸びていくゲームだ。1970年代後半に開発された古典的な作品のため、プレイヤーは上下左右と直線的にヘビを動かすことしかできないが、まるでその実写版のようなヘビが米ジョージア州に現れた。

 

 このヘビは、米国南東部ジョージア州ケネソーの民家で見つかったネズミヘビだ。部屋の内装壁に使われているレンガブロックの目地を狙ってニョローンと体を伸ばしたかと思うと、次の瞬間には縦方向にジグザグと登っていく姿に驚いたこの家の住人は、ヘビを殺さずにしばらくその奇妙な動きを楽しんでいたそうだ。

 

 ネズミヘビ(Rat Snake)は北半球の広い範囲に生息するナミヘビ科で、アオダイショウのように体長2.5メートルを超える大型のヘビもいるが、人間に危害を加えることはなく、ペットとしても比較的飼いやすい種類だ。なかでもネズミヘビは、名前のとおりエサとなる野ネズミや鳥のヒナの巣を狙って、ふだんは緑豊かな森の中で暮らしている。

 

 ヘビの動きを表すとき、「クネクネ」と表現するが、実際にS字を描いて「蛇行」するヘビは陸上にはほとんどいない(水中や砂漠にはいる)。地元の野生生物学者でヘビが専門のデヴィッド・スティーン博士によると、手足や爪がないヘビは、腹筋の力を使って接地している体の一部を支点にして、浮かせている他の部分を前方に押し出しながら、尻尾側を縮めるという方法で移動する。

 

 

 これは「コンセルティナ・ロコモーション」と言って、「コンセルティーナ(consertina)」はアコーディオンに代表される「蛇腹楽器」と意味は同じ。日本では東北大学や広島大学の研究チームが、この動きをロボット工学に応用しようと研究を進めている。

 

 デヴィッド・スティーン博士は「このネズミヘビがわざわざレンガとレンガの間の目地を好んでジグザグに動くのは、すべすべしたレンガの表面より、セメント地の方が、体が引っかかりやすいからです」と述べて「おそらく逃げ道を探していて右往左往していたんでしょうね」と同情してみせた。

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