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驚異の生命力!鹿のわき腹に刺さった鉄の矢 成長した骨が矢を丸のみ 米国

 

 ディズニー映画『バンビ』に象徴されるように、草食動物の鹿にはそれほど「強靭」なイメージはないが、米南東部でハンターにとらえられたこの一頭は、体の中に鉄製の矢が刺さったまま、何年も生きていたことが明らかになった。

 

 これは、ユタ州の自然保護協会(Utah Conservation Officers Association)がFacebookで公開した画像で、撮影したのは鹿を仕留めたハンターの息子ロバート・ステゴール(Robert Stegall)さん。

 

 ロバートさんの父親は約30年前、ノースカロライナ州のアンソン郡でオジロジカのオスを射殺。たくましく健康そのものに見えたが、解体する段階であばら骨に奇妙なものが突き刺さっていることに気づいた。

 

 よく見ると何年も前に鹿を射たボウガンの鉄製の矢が5本のあばら骨を撃ち抜いているにもかかわらず、成長した骨が矢軸のまわりを取り囲むようにして内臓を傷つけることから守っているのだ。

 

 ロバートさんの父親は、自然の生命力に感動して、矢が突き刺さった部分のあばら骨を残してオブジェを製作し、2017年に息子の誕生日プレゼントに贈ったという。この写真がSNSに公開されると、5万3000人がシェアし、たくさんの「いいね!」を集めた。

 

  カナダ・トロント大学大学院で進化生物学を研究しているヤラ・ハリディ(Yara Haridy)さんは、「体内に侵入した異物のまわりで骨が成長することはそれほど珍しいことではない」と述べたうえで、肉食動物の鋭い牙に噛み付かれた骨が、牙を包み込むように成長したケースは自然界でよく見られるという。

 

 さらに、鹿の骨の写真を見て、「ボウガンが刺さったとき、骨折したあばら骨からは大量に出血したはず」と指摘し、「血の塊は骨の欠損部分を埋めて、隙間に組織を結合させる細胞が集まって、毛細血管を再生し、骨のもととなる仮骨を作って強度を増します。鹿に大ケガをさせた矢軸は、そのまま折れた骨の添え木の役割を果たしたのでしょう」と話している。

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