宇宙

プレッツェルそっくり!誕生直後のホカホカ赤ちゃん星とらえる 世界初(動画)

 ドイツの天文チームは、南米チリにある超大型望遠鏡を使った観測で、生まれたばかりの赤ちゃん惑星の画像を世界で初めて撮影することに成功した。

 

 伝統的なドイツの焼き菓子「プレッツェル」を彷彿とさせるこの画像は、独マックス・プランク研究所のミリアム・ケプラー氏が率いる天文チームが、チリの欧州南天天文台にある直径8.2メートルの超大型望遠鏡VLTと惑星探知機「SPHERE」を使って撮影したもの。

 

 画像中央で黒い円状のマスクをかけられた天体は、ケンタウルス座に位置する「PDS70」と呼ばれる若い矮星(わいせい)で、周辺をプレッツェルそっくりなガスと塵(ちり)が取り囲む。このPDS70の右側でひときわ明るい光を放っているのが、生まれた直後の赤ちゃん星で、「PDS70b」と名づけられた。

 

 PDS70が黒いマスクをかけているのは、中心天体から放たれる明るい光を遮って、近くにある微弱な光を探しやすくするために望遠鏡に設置されたコロナグラフと呼ばれる観測装置だ。

 

 

 ケプラー氏によると、生まれたばかりの「PDS70b」は、木星の数倍の重さを持つ巨大なガス惑星で、表面温度は約1000℃と、太陽系にあるどの惑星と比べてもはるかに高温だという。画像だと、赤ちゃん星とPDS70との距離は、非常に近いように見えるが、実際には太陽から天王星までの距離とほぼ同じ約30億キロ離れている。

 

 赤ちゃん星は、円盤状のガスや塵が重力に引っ張られて回転しながら固まることで生まれたものだと考えられているが、これまでの研究で、円盤の中に惑星の誕生の兆候をとらえた例は極めて少ないという。

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