気象

露シベリアに「血の雨」降る!地獄の黙示録の前兆か、それとも…(動画)

 今月初め、ロシア北部シベリアの地方都市で、血のような赤い色の雨が降るのを多くの市民が目撃した。ある者はロシアで開催中のワールドカップの勝敗結果を予想した雨だと言い、信心深い人たちは「聖書の黙示録の再来だ」と恐れおののいたという。

 

 この動画が撮られたのは、今月3日、ロシア・クラスノヤルスク地方にある工業都市ノリリスクにある金属加工会社「ノルニッケル・メタルジカル(Nornickelmetallurgical)」の界隈だ。

 

 当時、工場近くの駐車場に車を駐めていたウラジミール・カルペンコ(Владимир Карпенко)さんは、ワイパーを何度動かしても、スプラッター映画のような真っ赤な雨がフロントガラスに伝わり落ち、そこらじゅうにドロっとした赤い水たまりができ、血のような鉄分が混じったような臭いが立ち込めていたことから、恐怖のあまり車外に出られなかったという。

 

 

 市民の間では、新約聖書のなかで『ヨハネの黙示録』に書かれている「最後の七つの災い」のうちの「水が血に変わる災い」の前兆現象なのかと天を仰ぐ人も多かったが、雨水成分の調査を行った結果、意外な事実が判明した。

 

 ノルニッケル社の従業員が、工場の床と屋根に付着した大量のサビをこすり落とした際に、廃棄物を捨てた容器のフタを閉め忘れていたために、風に舞って雨と混じり合うことで赤サビの雨を降らせたという。

 

 結局は人為的災害だったわけだが、「赤い雨」や「血の雨」が降る現象は、それほど珍しい出来事ではなく、ヨーロッパでは昔から数年ごとにみられたという。

 

 最も古い記録は、紀元前191年の古代ローマで緋色(黄味がかった赤)の雨が降り、集団ヒステリー(パニック)が発生する事件があったが、米航空宇宙局(NASA)の地球観測所によると、犯人は北アフリカから地中海を越えて吹いてくるサハラ砂漠の砂を運ぶシロッコ風が原因。今年も3月に発生し、オレンジ色の砂を含んだ雪がロシアに降ったニュースをお届けしている。

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