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福島第一 最大30兆ベクレルの放射性物質が直接海に流出

 東京電力は21日、福島第一原発での汚染水海洋流出問題で、事故直後に原子炉建屋で発生した高濃度の汚染水がトレンチ(配管・ケーブル用の地下トンネル)を通って、直接海に流出している可能性が高く、流出した放射性物質の総量は最大で30兆ベクレルに達すると発表した。

 

 同社の発表によると、トレンチを経由して汚染水が流出した期間について、事故以降現在までの850日と考えると、海への流出量は、最大で放射性ストロンチウム90が10兆ベクレル、放射性セシウム137が20兆ベクレルで、合計30兆ベクレルに達すると推計。

 

 これは同社が平常時の基準として定めた放出限度の年間2200億ベクレルを大きく上回る。

 

 ただし、昨年12月時点での地下水の検査の際には高濃度の放射性物質を検出していないことから、海への直接流出が始まったのは、それ以降と考えると流出期間は270日となり、また流出する量が潮の干満による水位差の影響を受けていないと仮定すると、推計流出量は最少で、ストロンチウム90が7000億ベクレル、セシウム137が1兆ベクレルで、合計1兆7000億ベクレルとなる。

 

 東電はこれまで、汚染水が地下水を経由して海洋に流出しているとしていたが、それだけでは港湾内にある大量の放射性物質の説明がつかないことから、トレンチからも直接海に流出していると推定し直したたもの。

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