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世界遺産推薦決定のカギは「釜石」官房長官

 「明治日本の産業革命遺産(福岡など8県)」が2015年の国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会に推薦する候補地として最終決定したが、菅義偉官房長官は17日午前の記者会見で、決定の理由について、「釜石の遺産を含んでおり、わが国の最優先課題である復興支援に大きく貢献する」ことなどをあげた。

 

 今回は、文化庁の文化審議会が推す「長崎の教会群とキリスト今日関連遺産(長崎県・熊本県)」と、政府の有識者会議が推す「明治日本の産業革命遺産」の一騎打ちとなったが、菅官房長官は、「両候補とも極めて世界遺産に推薦するに値すると私自身は考えている。そういう中で、どちらか一つを選択せざるを得なかった」と選択に悩んだことを説明。

 

 その上で「産業革命遺産」を選択した理由として、「日本が物作り大国となる基礎を作った歴史を物語るものである」こと、「岩手県・釜石市の遺産を含んでおり、わが国の最優先課題である復興支援に大きく貢献すると考えられる」こと、「世界でも例のない稼働中の民間企業の大規模な工業関連施設の登録は、文化遺産保全の新たなモデルを提起するもの」との3点を挙げている。

 

 「産業革命遺産」は、「軍艦島」として知られる長崎県の端島(はしま)炭坑など、明治期に日本の工業化を推進した「製鉄」、「造船」、「石炭産業」の3つの産業の工業施設などを対象としており、釜石市では、江戸末期に水戸藩が大砲製造のために建設し、明治期に民間に払い下げられた「橋野高炉」が指定されている。

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