歴史

防災歳時記9月24日海底火山の国 日本

 今から61年前、1952年の今日9月24日、海上保安庁の測量船「第五海洋丸」が太平洋で消息を絶った。

 

 今もその本当の原因は不明のままだが、第五海洋丸は1週間前から噴火が始まった伊豆諸島の「明神礁」を観測中だったことから、明神礁の噴火に巻き込まれたものと思われる。

 

 海上保安庁の田山利三郎測量課長を始めとする31人が殉職した。

 

  明神礁は伊豆諸島、青ヶ島の先、べヨネーズ列岩の近くにある海底火山。

 

 噴火により、標高200〜300メートルの島(山頂部)を築いては、爆発的噴火によって自身が吹き飛んだり、波に浸食されたりして、消失している。

 火山大国「日本」は、また「海底火山大国」でもある。

 

 この数十年の間に噴火した主な海底火山だけでも以下のとおり。

 

西之島新島(1973年噴火 小笠原諸島父島近海)

南日吉海山(1976年噴火 南硫黄島近海)

福徳岡ノ場(2010年噴火 南硫黄島近海)

福神海山(1951年噴火 南硫黄島近海)

手石海丘(1989年噴火 静岡県伊東市沖)

鬼界カルデラ(1999年噴火 地表部分は薩摩硫黄島)

 

 当然ながら海底火山は地表の火山より、はるかに観測が難しい。

 

 だから、今でもちょくちょく新しい火山が発見されている。

 

 そして今年、日本から東に約1500キロ離れた太平洋に「地球最大の火山」が発見された。

 

 その火山は水深約6500メートルの海底にあるが、高さは約4000メートル、そして面積は約31万平方キロメートルと、日本列島全体の面積に迫るスケール。

 

 ちなみに太陽系最大の火山は火星の「オリンポス山」だが、新たに発見されたこの火山は、それに匹敵する大きさで、つまり「太陽系最大の火山」ということになる。

 

 「宇宙的規模の火山」ですら、長い間人々に気づかれず眠っていた日本周辺の海底。

 

 そこには、誰にも知られていない驚くべき「自然の驚異」がまだまだ横たわっているに違いない。

 

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