地震

プレートの「地震性滑り」に新解釈  海洋研究開発機構

 海洋研究開発機構と米カリフォルニア工科大学は、コンピューターによって断層の動きを5000年分に渡ってシミュレートした結果、これまでプレートがゆっくりすべる場所では大きな地震が発生しないとされてきた定説を覆す可能性を発見。英科学誌「ネイチャー」に発表した。

 従来、地震学ではプレート同士がくっついて「固着」した場所にひずみがたまり、それが大きく滑ることで大きな地震が発生すると考えられている。一方で「安定的に滑る場所」についてはひずみが溜まりにくいことから、大きな地震には繋がりにくいとの見方が強かった。
 しかし、2011年の東北地方太平洋沖地震では、安定的にしか滑らないと考えられていた浅部で大きな地震性滑りが発生しており、従来の考え方では説明ができなかった。

 研究チームは1999年にマグニチュード7.6を記録した台湾の集集地震の震源断層から取得 したデータを用いて、5000年間分の断層の動きを検証。この結果、ゆっくりと滑っているプレートは、近くで発生した地震を止めるバリアとして働く場合もあれば、自らも破壊して大きな地震を発生させる可能性があることがわかった。

 同機構は、こうした基礎研究は地震のリスクを正確に見積もる上で重要と考え、今後はさらに地震発生過程の解明を進めていく。

 あなたにオススメの記事