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サウジ巡礼月を迎えMERSウイルス感染拡大の懸念

 サウジアラビアでは、毎年、巡礼月(ハッジ)を迎えると数百万人の巡礼者がメッカやメディナなどの聖地を訪れることから、髄膜炎菌性髄膜炎などの感染症が流行するリスクが高くなるとして、同国保健省が渡航者に注意を呼びかけているが、今年は同国内で新型コロナウイルス=MERS(中東呼吸器症候群コロナウイルス)の感染・発症が続いていることから、この時期にMERSウイルスの感染も拡大することが懸念されている。

 

 ちなみに今年の巡礼月(ハッジ)は、10月6日から11月3日までで、この時期はサウジだけでなく、中東諸国を始め世界各国から巡礼者が訪れるため、サウジだけでなく周辺の中東諸国でもMERSウイルス感染のリスクは高くなると見られる。

 

 これまでにMERSウイルスの感染が確認されているのは、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、英国、チュニジア、ヨルダン、フランス、イタリアの8カ国で、9月20日現在、世界保健機関(WHO)の報告によれば、130例の発症例が確認されており、うち58人が死亡している。

 

 このため外務省でも海外安全ホームページにスポット情報を掲載し、注意を促している。

 

 MERSウイルス感染症は、糖尿病、呼吸器疾患、免疫不全などの持病がある人に発症しやすいことから、こうした持病のある人は特に注意が必要。

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