地震

東日本大震災 津波巨大化した場所を特定 海洋機構

 東日本大震災では、2つの異なる津波が合成されて、津波が巨大化したことがこれまでに分かっているが、この2つの津波のうち、今まで発生場所が特定できなかった津波について、海洋研究開発機構(JAMSTEC)は8日、この発生場所を特定したと発表した。

 

 東日本大震災の際には、震源域付近で発生した非常にゆっくりと高さを増す「長周期タイプ」の津波と、発生場所は不明だが、急激に高さを増すパルス状の「短周期タイプ」の津波が重なり合って、巨大な津波を生んでいる。

 

 JAMSTECでは東日本大震災が発生する約半年前、東北沖の海底(水深5830メートル)に、海底での電流や磁場を観測する目的で「海底電位磁力計」を設置していたが、震災後に回収した磁気データには津波の動きに対応する磁場変動も記録されていた。

 

 JAMSTECでは、この磁気データを解析した結果、今まで発生場所が不明だった「短周期タイプ」の津波が発生したのは、震源域から北東に約100キロ離れた場所(震源域より沖合)だったことが判明。

 

 なぜ、震源域から離れたこの場所で短周期津波が発生したのかはまだ不明だが、同地点は東北地方に大きな津波被害をもたらした明治三陸地震の震源域と同じ地域で、何らかの関係がある可能性が考えられるとのこと。

 

 これまで津波により磁場変動が観測されたのは数例しかなかったが、今回のケースで津波の発生場所や方向を海底電位磁力計で特定できたことから、JAMSTECでは、津波の予測精度を大幅に向上させることにつながるとしている。

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