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仮説から半世紀 ヒッグス博士らにノーベル物理学賞

 スウェーデン王立科学アカデミーは8日、ヒッグス粒子の存在を予想した英エディンバラ大学のピーター・ヒッグス名誉教授(84)とベルギー・ブリュッセル自由大学のフランソワ・アングレール名誉教授(80)の2人に2013年ノーベル物理学賞を授与すると発表した。

 

 ヒッグス博士が初めて、「質量の起原」としてヒッグス粒子の存在を仮定する論文を発表したのは、1964年、同博士が35歳の時。

 

 以来、物理学における「標準理論」で最後に残された素粒子として、欧州核研究機構(CERN セルン)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で実験が繰り返されていたが、今年3月に、ヒッグス粒子らしき新しい粒子の存在を発見。

 

 今月8日に、東京大学や高エネルギー加速器研究機構(KEK)などの国際研究チームの実験で、ヒッグス粒子の存在が確定した。

 

 ヒッグス粒子をさぐるLHCでの実験には日本の研究者や企業も多く参加しており、今回の受賞業績には、LHCの2つの国際的実験チームATLAS(日本も参加)、CMSの名前が明記されている。

 

 物質は、もともと質量を持っていたわけではない。

 

 宇宙誕生(ビッグバン)から100億分の1秒後、温度が下がった宇宙にヒッグス粒子が現れ、素粒子を動きづらくした。

 

 それは例えれば「プールの水」のようなもの。透明な水は存在が分からないが、手でかいて泳いでみれば、水の抵抗を感じる。

 

 プールにおける「水の抵抗」のように、宇宙はヒッグス粒子に満たされることにより「物質の質量」が生まれた。

 

 「この宇宙(世界)とは何か?」

 

 また一つ、人類は「神の秘密」に近づいた。

 

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