歴史

防災歳時記10月17日ビールが起こした大災害

 本当に災害というのは、いつ何時どんな風に襲いかかるか分からない。

 

 今から199年前、1814年の今日10月17日に、ロンドンのセントジャイルス教区で「あり得ない」大災害が起きた。

 

 この災害が起きたのは、ビールを製造しているモイクス醸造所。

 

 午後6時ごろ、61万リットル以上のビールが入った大樽が破裂し、中のビールが流出、これをきっかけに他の大樽も次々とドミノ倒し状態となり「ビールの津波」が屋外に溢れ出した。

 

 これにより隣りのパブにいた若い女性バーテンダーが圧死、さらに醸造所の地下室に「ビールの津波」は流れ込んだ。

 

 醸造所の地下室には、従業員とその家族が暮らしていたが、この津波により子ども2人を含む7人が溺死、翌日には1人が急性アルコール中毒で死亡した。

 

 悲惨過ぎて「笑い話」にもならないが、この「ロンドンビール洪水」には大事な教訓がある。

 

 原発や石油タンク、薬品貯蔵タンクなど、大地震の際に注意すべき建造物は仔細に耐震強度などをチェックされているだろうが、本来は有害物質や危険物質でないものも、ひとたび何かが起きれば、多くの人の命を奪う「凶器」となりうること。

 

 本当に「運命のいたずら」は、いつ何どき襲いかかるか分からない。

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