宇宙

最古にして最遠 130億光年先の銀河は「星の生産工場」

 米テキサス大学らの研究チームが、宇宙創成(ビッグバン)から7億年後に誕生した最古の銀河を確認したとして、24日付けで英科学誌「ネイチャー」に論文が掲載された。

 

 近づいてくる救急車のサイレンは「高い音」に聞こえ、遠ざかる時は「低い音」に聞こえる。

 

 理科の授業で習った「ドップラー効果」は「音」だけでなく、「光」にも起きる。

 

 ものすごい速さで遠ざかる天体には、光の波長が長くなる(赤色に近づく)「赤方偏移」と呼ばれる現象が起きる。

 

 だからどれだけ「赤方偏移」が起きているか、つまり「赤くなっているか」を精査すれば、最も速く遠ざかっている天体を見つけることができるはず。

 

 この宇宙は137億年前にビッグバンにより誕生し、それ以来、」膨張し続けているのだとすれば、膨らんでいく宇宙の端に近い天体ほど、遠ざかる(膨らんでいく)速度は速く、そしてビッグバン直後に誕生した「古い時代」のものと考えられる。

 

 今回、研究チームは、これまでに発見されている「 z8_GND_5296」と呼ばれる銀河が最も古く、最も遠い銀河であることを突き止めた。

 

「 z8_GND_5296」は、地球から130億光年離れ、ビッグバンから7億年後に生まれた「最古・最遠の銀河」。

 

 137億年の宇宙の歴史からすれば、「ビッグバンから7億年後」は、この宇宙がまだ熱く、激しく活動していた「成長期」。

 

 ほかの遠い銀河より明るく輝く「最古の銀河」は、その時代の宇宙がこれまでの予想よりはるかに活発に星を作り出していたことを物語っている。

 

 ちなみに「最古の銀河」の「星の生産工場」としての能力は、われわれの銀河(天の川)の100倍にあたると見られている。

 

 「最古の銀河」が放つ赤外線について、研究チームは、「最古の銀河」では恒星内部での核融合反応で「超新星爆発」が頻繁に起き、水素やヘリウムより重い、金属元素が拡散されているためだと予想している。

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